紹介するのは線画(輪郭線)のことなので、カラーについては別記事を参考にしてください。
▼ibisPaintXで人物を上手く塗る方法
「イラストを描く能力が上がる方法」ではなく、「アイビスペイントで描くときに上手に描けるようになる方法」ですのでお間違えなく!
▼ibisPaintXのインストール
道具編
①タッチペンで描こう!
これは確実に絵が変わります。
指で描くのと段違いに描きやすい。
キャンバスに触れる範囲が、指と比べてペンの方が小さいからなんや!
描きたい線の起点が、指だとどのあたりにくるかわかりにくいですよね?
ペンだと線の起点がわかりやすく、線を引いている間も、どのような線が引けているのか目で確認しながら作業することができるんです。
それに普段からペンでかくこと自体に慣れてるから描きやすいね!
専用のペンなんて高いんじゃないの?と思う方も多いでしょうが、スマホ用のペンは100均にも売っています。
▼100均で購入したペン
たまに反応しなかったりしますが、100均だから許せます。
ただ100均のペンでも、種類によって描きやすさが変わる模様…。
購入するペンは、ペン先が丸くなっていないものの方が描きやすいです。
私が使っている100均のペンは先が細くて、透明のディスクが先についているタイプ。
通販でも安くてデザイン性のいいものが売っているので、予算に合わせて購入してみてはいかがでしょうか。
②タブレットを使おう!
スマホだと画面が小さいので細かい部分は描きづらいですよね。
イラストの全体像を見たときに小さいのも、ミスしている部分を見逃したりする原因になります。
イラストを描くだけであれば、ひとにもよりますが7〜10インチあれば充分だと思います。
1インチ=2.54センチメートル
でもタブレット高い…
サイズや性能にもよりますが、タブレットは安くても1万円以上することがほとんど。
他にも目的があるなら別ですが、イラストを描くためだけに新しくタブレットを購入するのは難しいですよね。
すでにタブレットを持っている方にはオススメ、という感じです。
● アイビスペイントX対応機種 ●
・ iOS版
iOS10.0以降のiPhone(iPhone5以降)、iPad Pro、iPad(iPad4以降)、iPad mini(iPad mini2以降)、iPod touch(第6世代以降)
・ Android版
Android4.1以降のスマートフォン、タブレット
③スマホで使えるペンタブを使おう!
ペンタブとは、正式にはペンタブレットという名称で、タッチペンとタッチパネルがセットになっているものです。
タッチペンで直接パネルの液晶画面に描けるのが「液タブ」、直接描けへんのが「板タブ」やで
液タブと比べても安価で、購入しやすい「板タブ」を紹介します。
● XP-PEN
引用:https://www.rakuten.co.jp/xp-pen/
スマホ画面と黒い板部分が連動してるから、板にタッチペンで描くと、同じように線が引けるんや
PCのマウスみたいだね!
指で描くより描きやすいのは当たり前ですが、スマホの狭い画面ではタッチペンで直接描くよりも、ペンや手が邪魔にならない板タブの方が描きやすいかもしれません。
購入サイトやストアにもよりますが、5000円以下で購入できるところもあり、パソコンにもつなげられます。
iPhoneには未対応なので注意です!
技術編
①ペンの種類を変更しよう!
こちらの記事でも触れたのですが、初期設定のペンだと筆圧を感知するので、線がふにゃふにゃして描きにくいです。
筆圧を感知してくれるのはいいことなのですが、ある程度慣れるまでは、感知しないペンで描いた方がきれいに描けるでしょう。
オススメのペンの種類は「ペン(ソフト)」と「ペン(ハード)」です。
筆圧を感知しないので、均一な線が引けます。
▼オススメペン2種
②拡大して描こう!
小さなキャンバスにそのまま描こうとしても、まずうまく描けません。
▼拡大せずに描いた絵
描きたい箇所を適度に拡大して描いていくことによって、線もきれいに描けるし、細かな表現もできるようになります。
▼拡大すると線が汚いのがよくわかります
消しゴムで一旦線を消して、
拡大した状態で描き直すと…
きれいな線が引けました!
両方の目を比べると、一目瞭然ですね。
拡大しすぎても何が何やわからへんようなるし、自分が描きやすいベストな拡大率見つけてや!
③下描きをしよう!
下描きと言っても、細かく描くわけではありません。
大体のアタリでいいんです。
▼例:女の子の横顔
下描きを描いておく事によって、だいたいどの位置に何を描くかがわかるので、作業が進めやすくなります。
下描きを描くときは、あまり拡大せずに適当に描いて大丈夫です。
きれいに描くことよりも、どのパーツがどの位置なのか、骨格はおかしくないか、など全体を見たときのバランスや、違和感がないかを意識しましょう。
このままだと線の色が濃く、上からなぞっても下描きの線がつぶれてわからなくなってしまうので、下描き用の線の色を薄くします。
赤で囲んだ部分を選択すると
このような画面になります。
赤で囲んだ部分は「下描きを描いたキャンバス」をあらわしています。
下にあるスライダーを左に動かし、
10%前後に設定。
キャンバスのイラストが薄くなったのが、左のプレビューで確認できますね。
「+」を押すと、キャンバスが追加されます。
①下描きを描いたキャンバス、②追加されたキャンバスです。
②を選択してもとの画面に戻り、下描きを参考にして絵を描いていきます。
これだけ拡大しても、下描きのおかげでどの位置に何を描くのかがわかります。
下描きの線を消したいので、
赤で囲んだ部分をタップし、
もう一度この画面を出しましょう。
「目の形のマーク」を押すことによって、
キャンバスに描いてあるイラストを見えなくしたり、表示したりすることができます。
下描きキャンバスの目のマークを押したらもとの画面に戻りましょう。
下描きの線だけが消えました!
④勢いよく線を引こう!
線を引くとき、きれいに描こうとしてゆっくり描いていませんか?
実は逆効果で、ゆっくり描くとガタガタの線になってしまうことが多いんです。
▼ゆっくり描いた絵
ガタガタ線も味があっていいじゃん!
あえてガタガタにしてるのと、なってしまうんは意味がちゃうやろ
1回できれいに描かないとだめだなんて事は全くありません。
線を引くときは、思い切って勢いよく引いてください。
失敗したら、戻るボタンを押してひとつ前の状態に戻せばいいだけの話なので、失敗したらどうしよう…という恐れはいらないのです。
▼勢いよく引いた線で描いた絵
線がなめらかになったおかげで、明らかに絵の感じが変わりました!
まとめ
道具編、技術編と書いてみましたがいかがでしたか?
道具編はできる範囲で、技術編は慣れるまで難しいかもしれませんが、全て実践していただければ、実践する前より必ず上手く描けるようになります。
今回の記事に使ったイラストは全てアイビスペイントXのアプリで、100均のタッチペンとiPhoneを使用して描きました。
アイビスペイントでイラストをもっとうまくかけるようになりたいと思っている方に、少しでも参考になれば嬉しいです!
それではまた!