絵、上手くなりたいですよね。
でも上手くなるためにはまず何をすればいいんだろう?
考えてみたけど、よくわからなくなって結局何もしていない…。
そんな方は多いんじゃないでしょうか。
描けば描くほど上手くなるのはわかってるけどそんな時間ないもん!
てか本音を言えば今すぐ上手くなりたいねん!
わかります。
ということで今回は、実践しただけで上手く描けているように見える方法をお教えしていきます。
上手くみせるために重要なこととは?
イラストを描くときに重要なもののひとつが「慣れ」です。
慣れていると滑らかな線を引くことができますし、うまく線に強弱をつけられるようなるからです。
もちろん震えた線だろうが強弱のない線のイラストだろうが、上手い人は上手いですし、好みだってあります。
もともとデッサン力がある人なら、線のガタつきでさえ「それも味だよね」となるからです。
ですがそれは「上手い人」がわざとそう描いているから上手く見えるだけですよね?
なら逆に、あまり描くことに慣れていない人でも、滑らかで強弱のついた線を描くことができれば上手く描けているように見せられるのでは…?
今回はこちらの、わかりやすく線に強弱をつけたイラストを参考にして進めていきます。
知識編
1.ひとつひとつの線の長さは短く!
でも短くって言ってもどれくらいなのかわかんないよ!
それを今から説明するで!
いつも通りペンを持ちます。
手のひらの側面(小指側)を固定したまま、指先だけで真っ直ぐの線を引いてみてください。
指はある程度動いても大丈夫ですが、大きくは動かさないようにします。
手のひらの側面は手刀で使う部分やな
あちょー!
その状態で描けた線はどれくらいの長さですか?
大体長くても3センチくらいではないかなと思います。
このように、手を固定した状態のままでも真っ直ぐの線を引くことができる長さ。
これが長さの限度の目安です。
慣れている人なら問題ありませんが、慣れない人が手を固定しないまま大きく動かして描くと、不安定なので線がブレることが多いです。
わからなかったら2センチくらいの長さだと思っておきましょう。
ええんかい
2.線を描くときは勢いよく!
慣れている人の線は滑らか。
滑らかな線とはガタつきがない線。
ガタつきがない線を描くには…素早く勢いをつけて線を引けばいいのです。
▼ゆっくり引いた線
▼勢いよく引いた線
こちらの記事でも勢いよく線を引いた方が上手く見えると書きました。
記事に載せたイラストを紹介します。
▼ゆっくり引いた線で描いたイラスト
▼勢いをつけて引いた線で描いたイラスト
失敗したら消せばいいだけなので、怖がらず一気に線を引きましょう。
3.強弱のつけ方はこれだけ!
線の強弱のつけ方が上手いと、それだけで絵が上手い人っぽく見えます。
デジタルの強弱がつくペンや、つけペンで描くとわかりやすいですよ。
カタカナの「ノ」がありますよね。
強弱のつけ方はこの「ノ」の書き方を参考にします。
最初力を入れて
線の終わりに向かって力を抜く。
こんなイメージで描きます。
参考のイラストを拡大して、線を見てみましょう。
ひとつひとつの線が、「ノ」みたいになってるのがわかるね!
参考イラストは強弱がわかりやすいように描いていますが、実際はここまでしなくていいので好みで変えてみてください。
4.線は曲げない!
線を引くときに一筆書きで引こうとすると、ガタついたりしてうまくいかないことがあります。
例えば輪郭の部分。
輪郭を全て一筆書きで描き切ろうと思うと、
このように思ったとおりのかたちに描けないなんてことも。
そこで、緩やかなカーブ以外は一旦線を切ってしまいましょう。
こんな感じです。
矢印の部分で一旦線を切っているのがわかりますよね。
実践編
参考イラストを拡大して細かく見ていきましょう。
顔
細かいところも、「ノ」を意識して強弱をつけつつ、短い線同士を繋げて描いています。
髪
髪は毛先から描くより、毛先に向かって細くなっている方がいいです。
その方が髪の繊細な感じが出るね〜
服
拡大すると、線を切っている部分がわかりやすいですね。
線のひとつひとつを短く切っており、大きく曲がる部分もないので勢いよく描けます。
腕
これくらいのカーブなら一気に描いてもブレにくそう。
デジタルの場合、あまりにも拡大して描くと、ペンを大きく動かさないと描けなくなるので注意です。
ペンを小さく動かすくらいで描ける拡大率に調整して描いてくださいね。
かと言って、小さすぎても細かい部分を描くのが難しくなるので、ちょうど描きやすい拡大率を探してみるといいでしょう。
まとめ
今回紹介した方法は、意外と「なるほど!」とか「本当だ!」と言ってもらえることが多いので紹介してみました。
ポイントのおさらいやで
・ 短い線
・ 勢いよく
・ 「ノ」を書くときの要領で線に強弱をつける
・ 緩やかなカーブ以外は一旦線を切る
意識してみてね!
まず滑らかな線を描けるようになる。
自分の絵柄を追求したり、難しく絵の描き方を考えたりするのは、それができてからでも遅くないのではないでしょうか。
まずは基本からってことやな
強弱のつくようなペンはやっぱり慣れない…という方は、あえて均一な太さの線が引けるペンを使うというのもありですよ。
実際こちらの記事では強弱がつかないペンで描くことをオススメしました。
▼記事に載せたイラスト
左が強弱がつかないペンで描いたイラストで、右が強弱がつくペンで描いたイラストです。
今回使った参考イラストも、強弱のつかないペンで描いてみました。
服のシワや髪など細かい部分は細いペンを使って描いたので、全部同じ太さのペンを使った場合より見やすくなっていると思います。
これはこれでありだね
ですが 強弱がつくペンで描くことも、今回の記事で紹介した「勢いをつけて」「短い線で」などを実践していただければそこまで難しいことではないと思いますよ!
それではー。