うさがかく 日常のイラストブログ

元漫画家が、思いついたことをイラストや漫画とともに紹介したり書いてみたりするブログ。絵の描き方もちょこちょこ載せます。

【簡単】髪の上手な流し方!【デジタル初心者】

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ということで今回は「髪の上手な流し方」を紹介します!

 

参考にするイラストはこちら。

髪が下描き状態の女の子のイラスト

髪だけ下描き状態です。

 

クリップスタジオで描きました。

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今回紹介する方法ですすめると、このように流れる髪が描けるように!

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紹介するのは簡単な方法ばかりなので、ぜひ最後までみて行ってくださいね!

 

 

勢いをつけよう!

勢いをつける」ということに関しては、以前も何回か別記事で紹介しています。

 

 

勢いをつけるってどうしたらいいの?

 
 

シャ!!って線引くんや!

 
 

…。

 

方法は、「素早く線を引く」これだけなんです。

 

実際に「ゆっくり引いた線」と「素早く引いた線」を見比べてみましょう。

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ペンの「入り」と「抜き」部分で線の太さが違うのがわかりますよね。

 

自分の髪の毛を見てみると、実際にも根本と毛先で太さが違うのではないでしょうか。

 

勢いをつけて参考イラストの前髪を描いてみました。

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毛先が細くなることで、髪の繊細さが感じられますね。

 

注意点は「強弱のつくペンで描く」ということ。

 

 

たしかに線の太さが一定のペンだと意味がないもんね!

 

生え際は太く、毛先は細くなるように線を引きましょう。

つむじを意識しよう!

「勢いをつけよう!」の項で「生え際から毛先」に向かって線を引くと書きました。

 

では、生え際とは一体どこなんでしょうか?

 

 

髪は全体的にびっしり生えてるけど…

イラストだと1本ずつは描かない場合の方が多いもんね

 

つむじを中心」にして髪を描いていくと、うまくバランスがとれるようになります。

 

つむじが2つや3つある人もいるのですが、イラストを描く場合は1つにした方が描きやすいですよ。

 

 

でもつむじの場所って人それぞれじゃない?

 

それはそうですが「つむじの場所は自分で考えましょう!」と言うと迷う方もいそうなので、今回は場所を決めてしまいます。

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ここ(青点)です!頭の真ん中

 

顔の中心線(青線)が通る場所ですね。

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初心者さんはつむじの場所はここに決めておけば間違いないでしょう。

 

 

 

ここに繋がるように髪の線を描けばいいんだね!

 
 

そやけど「ある程度」でええでー

適当になんとなくできてればよし!

 

慣れてきたらつむじの位置を別の位置に動かして、いろんなバージョンを描いてみてくださいね。

 

つむじを中心(生え際)にして、頭の形に沿って毛先まで髪を描いていきましょう。

 

かたまりを意識しよう!

髪の1本1本を意識して描くより、いくつかのかたまりとしてとらえた方が描きやすく、なおかつきれいに描けます。

 

 

どういうこと?

 

実際にパーツ分けをしたので見てみましょう。

 

前髪

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横髪(もみあげ)

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後ろ髪

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この3つにザックリと分けています。

 

例のようにパーツごとにレイヤー分けまではしなくていいですが、ある程度かたまりを意識して描きましょう。

 

 

描きたいイラストによっては、横髪はなくても大丈夫やで

 

1本ずつ細かく髪を描くのもいいのですが、初心者さんは全体像の把握を難しいと感じる人が多い印象です。

なのでパーツごと、つまり狭い部分だけみて描き進めた方がバランスよく描ける場合が多いのです。

 

パーツごとに描く場合でも、つむじを意識しよう!で書いたように、つむじを中心に髪を生やすと全体的にまとまって見えるように描くことができますよ。

 

 

線の太さを変えてみよう!

主線は太めに、それ以外は細めに描くということです。

 

 

外側の輪郭線は太め」に、「内側の線は細め」に描くって言った方がわかりやすいかな?

 

太い部分は目につきやすいので、すべての線が均一だとどこに目を向けていいかわかりません。

 

細く細かい線と太めの線で描き分けることによって、イラストにメリハリが出ます。

 

 

主線ってどこ⁉︎

 

主線=メインとなる線。

その線がないとイラストが成り立たなくなる線です。

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このように、主線とそれ以外を区別して描くと髪が軽くみえるので「サラッ」と髪が流れているような感じになります。

 

参考イラストでは、部分的に線の色を変えて印象を薄くすることで、一層軽く見えるようにしていますよ。

 

髪を付け足してみよう!

 

これでイラスト完成って言えるけど、どうせならもっとレベルアップさせたいよな!

 

「つむじを意識しよう」で紹介したように、つむじを中心として髪を付け足してゆきましょう。

 

今回付け足す髪は「ベースの髪色」と「明るめの髪色」の2種類を付け足します。

 

 

 

髪に立体感と動きをつけることができるよ!

 

動きが出るから「流れる髪」にまた一歩近づくな!

 

レイヤーは、髪の線画レイヤーよりも上にくるように作成してくださいね。

 

ベースの髪色

ベースとして使っている髪色と同じ色を使用して、前髪や後ろ髪にまんべんなく、適当に髪を付け足してゆきます。

 

ベースの髪色の部分だけだとこんな感じ。

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付け足し部分の髪は、線を延長するとつむじから出ているのがわかりますね。

 

ブラシは「強弱のつくブラシ」、太さは「太め」だと描きやすいでしょう。

 

明るめの髪色

ベースの髪色よりも少し明るめの色に設定します。

 

ベースの髪色の色味を少し残すくらいの色に、カラーパレットで調整してな

 

付け足した髪は、明るめの髪色のみだとこうなります。

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「①ベースの髪色」よりも数は「少なめ」、「細め」を意識しましょう。

 

 

 

レイヤーはベースの髪色よりも上にくるようにしてね!

 

艶感を増すために、髪のハイライトにあたる部分にまるい光も足してみたで

 

▼髪のハイライトの場所がわからない人はこれで解決

 

全てのレイヤーを重ねると…

 

お疲れ様です!

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イラストが完成しました!

 

 

 

立体感、動きが出て髪のサラッと感が出たね!

 

 

 あとがき

今回もとても簡単にイラストをレベルアップすることができましたね!

 

ポイントを押さえて意識することで、髪をうまく流せるようになります。

 

髪でイラストのイメージってかなり変わるよね!

 

その通り、髪はイラストの印象決める大事な要素やで!

 

かわいくポップな絵柄の場合は、髪の「サラッと感」をあえて出さないこともあります。

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ですが意識する部分の共通する点もありますよね。

 

つまり、どのような絵柄を描くにしても「基本は大して変わらない」ということかもしれません。

 

当ブログはイラスト初心者さんのためのブログで、絵を描くにあたって「基本」のことを主に紹介しています。

 

もし質問や、こういうことを取り上げてほしいというリクエストがあれば、ぜひお問い合わせメールなどでご連絡くださいね!

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それではー。