イラストを描く上で、キャラの表情はとても大事ですよね。
表情からそのキャラの感情を読み取ったり、想像する事ができるからです。
今回は「誰でも簡単に泣き顔を描ける方法」を紹介していきます!
ベースとなるイラストはこちら。
無表情の女の子です。
首の位置がおかしいのは一旦置いておきましょう←
ibis Paint Xで描きました。
ibis Paint Xでのイラストの描き方や塗り方については別記事でも紹介しているので、よければ見ていってくださいね。
▼アイビスペイントで即日絵が上手くなる方法
▼アイビスペイントでの人物の塗り方
泣かせた後のイラストがこちら!
今回の記事を読み終わる頃には、あなたも自分のキャラを号泣させることができています。
読み進めるほどどんどん号泣度が上がっていくので、こんなに泣かせなくていい!という方は途中で離脱しましょう笑
それでは早速泣かせていきますね!(?)
涙
まずは基本。
泣いてるんだから涙は必須ですよね。
でも涙って描くの難しい…
簡単に描ける方法あるから心配せんでええで!
目にたまる涙
涙の描き方は色々あるのですが、今回は誰でも簡単に描ける方法をひとつ紹介しますね!
① 下まぶたにひとつかふたつ楕円を描きます。
目尻、目頭、または両方に描きましょう。
楕円はきっちりと描くのではなく、こんな感じで適当な方が涙のうるうる感が出ます。
線は繋げても繋げなくても大丈夫です。
楕円の大きさは、瞳の4分の1くらいまでがいいでしょう。
両目に楕円をふたつずつ描いてみたところです。
これだけでは涙が目立ちませんね。
② 描画色に白を選んで、楕円の内側を囲みましょう。
これも線のガタつきは気にしなくて大丈夫です。
適当に囲みさえすればそれっぽく見えますよ。
両目を囲み終えたイラストです。
目にたまった涙が目立つようになりましたね!
これだけでもいいのですが、物足りない方はついでにツヤを入れて涙に立体感をもたせましょう。
赤丸で囲んだ部分を参考に、また楕円を白で2つほど描き込んでください。
目にたまった涙はこれで完成です!
瞳と涙が被った方が、涙に透明感出るで!
なるほど〜!
流れ落ちる涙
頬は曲線なので、涙は真っ直ぐは流れません。
頬の曲線を意識して描いていきましょう。
① 「目にたまる涙」から線を引きます。
曲線の角度は緩やかでかまいません。
線の長さは頬の真ん中から下まであたりがいいでしょう。
内側に流れる涙の場合は、鼻上まででもいいですね。
「目にたまる涙」から引く線の数はそれぞれ1本までにしてください。
上のイラストのように、引かない箇所があってもいいです。
② 下に落ちた分の涙を描きます。
①で描いた線の先に繋げるようにして、細長い楕円を半分にしたような形を描いてください。
①で描いた線とは完全に繋げてしまっても、途切れていてもかまいません。
赤丸で囲っている上部分の方が狭くなるように描くと、流れている涙っぽくなります。
③描画色を白にして、①と②で描いた線の内側を囲みます。
流れ落ちる涙にも白でツヤを入れて立体感を出してみました。
楕円をふたつほど描きます。
無理に描き込む必要はありませんのでお好みで。
完成です!
泣いたー!
静かに涙を流してる…!
眉毛
眉毛を「ハ」の字にしましょう。
このように、眉頭は上げ気味、眉尻は下げ気味に少し角度をつけて描くと、ただの「ハ」の字と比べてより表情が豊かに見えます。
▼比べてみたイラスト
角度は、赤丸で囲んだ2箇所につけるといいです。
眉毛を変えただけで表情がガラッと変わるね!
口
口は閉じていても開いていてもいいのですが、今回は閉じているバージョンで解説します。
泣き顔の場合、基本口角は下がるんですよ。
唇をグッとつぐんでいる感じが欲しいので、唇の中心は逆三角形に尖らせましょう。
「口をへの字にする」と言いますが、うさ流では「へ」ではなく「M」です。
つぶれたMだね…
曲線のみでゆるーいMを描くイメージやな
これで口は完成です!
目
① 目の大きさを変える
目を見開いて泣くのもいいんですが、少し目を細めた方がより悲しそうに見えます。
▼比べてみたイラスト
② ハイライトを足す
描画色を白にして、瞳に光(ハイライト)を足していきます。
いつもより3つ、4つ多めにハイライトを足すくらいでいいでしょう。
ハイライトを入れる場所はどこでもいいのですが今回は、メインのハイライトの下と瞳の中心に近い部分に入れてみました。
うるうるした瞳になったので、より泣いている感じを出す事ができましたね。
半透明のレイヤーをつくり、さらにハイライトを足すと、うるうる感が増します。
レイヤーの透明度は、今回は30%に設定しました。
以前の記事で、レイヤー透明度の変更の仕方を解説しているのでよければ読んでみてください。
こちらの記事のイラストも全てアイビスペイントxで描いています。
▼手が込んで見える簡単な目の塗り方
涙の反射が綺麗〜!
③ 横線を描く
実際にこんな線が目に入ることはないのですが、「涙で揺れる瞳」を演出するために横線を入れます。
細い線を瞳の上部分と下部分に、5本ずつ程度素早く入れてみました。
線は重なっても大丈夫です。
白でさらに3、4本ずつ線を入れます。
線の主張が強いので、レイヤーの透明度を50%に設定してみました。
いい感じになりましたね。
どんどんうるうる感が増してく〜!
しわ(線)
イラストでは省略されることもあるけど、リアルな泣き顔にしわはつきものやで
覚えておいて損はないね!
眉間
鏡で自分の顔を見ると、眉毛が「ハ」の字になると、眉間にしわがよる事がわかります。
両眉頭から少し離してしわを描き込んでいきましょう。
しわは1本の線で描いてもいいのですが、細い線を数本重ねて描くようにした方が線の濃さや形の調整がしやすいです。
眉間のしわが完成しました!
今回の記事全部に言えることやけど、あまり太い線で描くと失敗しかねへんから気をつけてな!
細めの線で様子見しつつちょこちょこ描いていこうね!
目の下
こちらも実際にここまで線が入ることはないのですが、あった方がより泣いている感を出すことができるので、わたしはいつも入れています。
下まぶたの部分に3、4本細い線を勢いよく引いてください。
両目に線を引きました。
腫れて赤くなった感じを出すことができてる気がするー!
頬と鼻上
現実ではまあ絶対に入らない線です。
しわではないのですが、漫画やイラストを描くにあたってよく使われる表現ですね。
キャラの頬が紅潮してるときによく使われるな
照れてるときとか、寒いときとかね!
細い斜線を目の下に15本ほど引きます。
線の細さによって引く線の数は変わってくると思うので、調整してください。
一定の太さの線ではなく、線の引き始めと引き終わりが細くなるような強弱のある線がいいです。
泣くと鼻の上も赤くなりますよね。
なので鼻上にも斜線を入れてもいいです。
斜線は全て同じ方向に入れましょうね。
できました!
ここまでで離脱する人多そう
確かにこれで完成でもええな!
口元
下唇の下の部分にしわを描きます。
しわは下唇の境目につかないよう、少し間隔を空けて山型の曲線をイメージして描いてください。
眉間のしわと同じように、数本の細い線を重ねて描くと描きやすいです。
少女漫画風のイラストなら、ここまで描き込まんくてもいいかもしれんな
お好みでどうぞ~!
鼻横
顔をくしゃくしゃにして泣くと出てくる、鼻の横のしわを描きます。
鼻の延長線上には被らないよう、目の内側に当たる部分に細い線で描いていきます。
カギカッコのような形をイメージして描きましょう。
鼻の両側に描きました!
しわや線を描くときは細い線で描くと成功しやすいみたいね!
カラー
泣いていると頬や鼻上が赤くなりますよね。
線だけでそれを表現するのもいいのですが、もしカラーで表現できるならぜひやってみてください。
ペンは「エアブラシ」を選びましょう。
真っ赤ではなく、オレンジっぽい赤やピンクがかった赤だと肌に馴染みやすいです。
ペンのサイズは小さすぎるとエアブラシの良さが出ないよ!
1点に色が濃く乗ってしまうから注意するんやで
目の下の部分、ちょうど斜線を入れた場所を中心にしてフワッとエアブラシで色を乗せます。
斜線の下にカラーがくるようにしましょう。
両頬に色をつけるとこんな感じになりました。
鼻上の斜線のところにも色を乗せます。
頬と同じようにふんわり乗せてください。
これで全ての工程完了です!
お疲れさまでした!