というわけで、美少女とかイケメンを描く以前に、まずは「人物の顔の描き方」を記事にすることにしました。
いつも通り、順番に書き進めれば、わりとうまく描けてるように見える方法を考えてみたので紹介していきます。
▼完成イラスト
クリップスタジオで描きました。
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今回は、正面を向いた女の子の顔を描いていきます。
下描き
描きやすいよう下描きから描いていきます。
▼下描きの重要性の記事
① 野球のホームベースを思い浮かべます。
そして描きます。
各線の比率は上のイラストをなんとなく参考にしていただければいいんですが、まあ適当でなんとかなります。
② 先端の赤丸部分から上に向かって直線を引きます。
2等分になりましたね。
③ 赤丸部分の角同士を線で結びます。
十字ができました。
④ 縦線をさらに増やします。
最初に引いた直線を基準に2本引きましょう。
3本の縦線で、ホームベースは縦4等分になりました。
線は下まで突き抜けさせましょう。
⑤ 角を結んだ横線の上にもう1本線を引きます。
これで下描きは完成です!
絵がうまいひとは感覚で描く人が多そうなのでなかなか参考にできないかもしれませんが、○等分…線を引く…などの進め方で描いていけば、どんな人でもある程度は描けるのではないかと思います!
輪郭をかこう
① 両横の角に丸みをつけます。
ゆるやかなカーブがいいです。
② 下の角も丸くします。
真ん中の縦線と交わる角の部分は、両横の角につけた丸みよりも尖らせましょう。
下描きの余分な部分を消して、線を整えます。
整えたわりに線がガタついてるのは触れないでください。
もう輪郭完成しちゃったよ…
首を描こう
下描きで描いた、この2本の線を使います。
輪郭線の下の部分を延長した線と交差する部分までを首の長さの目安にしてください。
中心と多少ずれていてもそのまま突き進むスタイル。
そもそも最初のホームベースの時点で正確な左右対称ではないので、細かい部分は気にしない。
①線が交差した部分から横線引いて
②赤丸部分の角に丸みをつけます。
③下描きをなぞって線を整えたら首の完成です。
目、眉を描こう
①赤丸で囲った、縦線と横線が交差する部分を中心にして目を描きます。
瞳の中心が、ちょうど線が交差するところにくるようにしましょう。
目の大きさは画風や好みによりますが、今回はなんとなく位置を意識してみたのでよければ参考にしてみてください。
▼目の塗り方の記事
②眉は目のちょうど上の、赤丸で囲った部分に描きましょう。
線が交差する部分を参考に描くのが描きやすそうです。
目と眉が完成しました。
耳を描こう
耳の位置は以前の記事でも書いたように大体目の高さと同じなので、そのあたりに適当に描きましょう。
▼耳の位置について書いた記事
耳の形は、縦長のハートを半分に割ったものをイメージすると描きやすいかもしれません。
ハート割るのやだー
こんな感じです。
1本でいいので耳の内側に線をちょこっといれれば、耳が平面から立体的になるのでオススメ。
上の部分だけ線をいれてみました!
耳はこれで完成です。
鼻を描こう
絵柄は人それぞれですが、鼻の描き方ってとくにわかれると思いません?
鼻の穴まで描く人、点で終わらせる人などなど…。
いちばん簡単な点だけでもいいと思うのですが、今回はちゃんと「鼻」とわかるように少し形を描いていきます。
下描きの真ん中の縦線と角を結んだ横線が交わる十字になったところを起点にして…
斜めの短い線を引きます。
角度は約45°〜真ん中の縦線に対して沿うくらいがいいと思います。
鼻の丸みを出すために、線自体は少し内側に反るかたちで。
線を1本ではなく2本重ねて描くと、影のようになってより立体感が出る気がします。
1本目に描いた鼻の主線の下に、主線より少し短めに描きました。
これだけで鼻の完成でもいいのですが、今回は鼻筋も描いてみます。
最初に描いた鼻の主線の上部分から短い線を引きます。
鼻のかたちは三角形を意識して描くと描きやすいと思うで
口を描こう
口を開いているのか閉じているのか、表情によっても変わりますが、基本的に真ん中の縦線が口の中心になります。
この線を基準にして口の形を決めていきましょう。
今回は無難に、閉じている口にしておきます。
参考になるよう線を引いてみました。
ん?線歪んでない…?
え、ええんやもうこのブログはなんとなくで進めていくから…!
どのパーツでも言えることですが、絵柄によって口の位置は違いますよね、こんな感じで。
鼻から口までの距離を見比べてみてください。
今回は、とりあえずここに描いておけば間違いないだろうという位置にしておきます。
口の位置は、閉じている場合なら1番上の赤い点線あたりがよさそう。
「鼻下〜口<口〜顎」くらいの距離だとバランスがいいと思います。
口の両端の始点を決めて…
中心に向かって線を引きます。
このように線の始点と終点をあらかじめ決めておくと、初心者さんは描きやすいんじゃないかと思いました。
お好みで口の影も付け足しときましょうか。
口できた〜!
これで顔のパーツは完成やな!
髪を描こう
髪型はそれこそ色々なものがあるのですが、ここではストレートのミディアムヘアを描いていきます。
癖のある髪型もええけど、初心者さんにはストレートヘアが1番描きやすいねん
ストレートヘアを上手く描けるようになったら、少しかわった髪型に挑戦するのがいいでしょう。
頭の形をイメージしよう
髪を描くとき同時に考えないといけないのが、頭の形です。
頭って意外と形とるの難しいねんな〜
大きすぎても、ペチャンコでもおかしいもんね!
逆に頭の形さえしっかりとれていれば、髪はその上に被せるように描くだけなので簡単です。
マス目を描いてから進めた方が描きやすいかもしれませんね。
大体マス目2つ分くらいが目安です。
2つちょっとくらいあってもいいです。
頭の長い人を描くことは例外を除いてそうはないと思うので、顔が長い人(面長など)を描くときも同じやり方で描いてかまいません。
真ん中の縦線と上の横線が交わった部分を頭頂部にします。
頭頂部から丸みをつけた線を引きます。
輪郭の線とは繋げずに、少し外側になるよう描きましょう。
頭の下描き完成です。
これで髪が描きやすくなりました。
前髪を描こう
A前髪、B横の髪、C後ろの髪とパーツごとに分けて考えるのが初心者さんには描きやすいかと思います。
①長さ
大きく分けると「眉上」「眉〜目の間」「目の下」の3パターンに分けられます。
眉〜目の間くらいの長さの前髪が、1番無難で多く見られる気がするので、今回はその長さにしますね。
②分け方
初心者さんなら「分け目なし」「センター分け」「七三分け」あたりを練習するのがいいかと。
この3つだけでも、描き方次第でさらに雰囲気を変えることができますよ。
今回は個人的な好みで七三分けを選びました。
眉〜目の間の長さの、七三分け前髪です。
毛先はぱっつん、毛先に向かって細くなっていく形どちらでもかまいません。
どちらかと言うと、細くなっていく方が描きやすいかなと思ったので今回はそちらで描きました。
横の髪を描こう
耳の前、もみあげ部分の髪です。
描かなくてもいいのですが、初心者さんなら描いた方がうまく見えるんじゃないかと思います。
描き込みが多く凝って見えたり、輪郭と髪の境目を誤魔化せるからです。
前髪の端の終わり部分に繋がるように一筋、輪郭を隠すように髪を描きます。
画風によってはひと束だけの方が合うかもしれませんが、ここでは少し不自然に感じるので、メインの束より細めの束をあと数本描き足します。
横の髪はこれで完成です。
後ろの髪を描こう
頭の形の下描きを参考に、頭の大きさより一回りほど大きくなるよう描いていきます。
イメージは髪を被せる感じ!
今回はストレートのミディアムヘアなので、耳のあたりまで髪を描けたらあとは真っ直ぐ線を下におろすだけ。
髪にまとまりを出すため、毛先は全て同じ方向にそろえます。
少しだけ内側にカールさせてみました。
下描きやいらない線を消してイラストの完成です。
お疲れさまでした!
きっちり比率を測らなくても、とりあえず順番通り進めていけば、このようになんとなく形になるのです。
相変わらずゆるいな〜
まとめ
いかがでしたか?
もくじの項目が多い割にはひとつひとつの内容が薄かったので、読み進めるのに大して時間はかからなかったのではないでしょうか。
(いいのか?)
ちなみに、今回の例の下描きのホームベースを横長にすると太った人、縦長にすると細い人や大人っぽい人など描き分けもできます。
その場合目の位置なども変わってくるわけですが…。
いずれそういう記事も書くかもしれません。
導入漫画でも書いた、リクエストの美少女講座もそのうち記事にしたいと思います。
それではまた〜!